久しぶりに呑む。次の日は呑まないでいられるけれど、数日後また少しのむ、それで次の日もまた呑む、いい加減に辞めないと連続飲酒しちゃうよなあ、一日一合で辞めとこうか、てな具合で少量でしばらくはすごせる。それから週末だしもう少しいっとこか、になって段々と断酒を忘れてくる。一か月くらいすると前の状況に戻っている。もう休日は朝から呑んでいる。次の日に残らないよう気をつけながら呑む。この頃になるともう断酒の事はすっかり忘れている。断酒再開のタイミングを失う。

断酒がある程度落ちついた頃、飲酒欲求がやってくる。身体の調子悪くなって呑んだら元気になるよと心が囁いてくる。これがしつこい。本当に病気みたいになって心も沈んでくる。もっかい最後のお別れで一番高い日本酒を呑もう、それで終わりにしよう。これが毎日続く。でもまだこれくらいでは呑めない。飲酒の理由を探す呑んでも仕方ないねレベルの理由を探す、そして見つける。やった！念願のお別れの本当に最後のお酒を手にとる。なかなか買えない高いやつだ。

しかし、お別れにならない。ようこそ連続飲酒世界へ、お帰りなさい帰って来ると思っていたよ！の始まりなんだよ。

断酒してやりたい事を見つけないと、断酒してやりたい事が見つからないから呑むという理由がでてくる。たとえやりたい事を見つけていても飲酒によってそれを見失い簡単に諦める。

もう２回もそれで失敗している。呑んでも決していい方向には進まない。楽にもならない。もう騙されない。この恐ろしさを忘れないよう書き残してみた。また今度書こう。

今日も断酒出来てよかった。本当に良かった。